授業⽀援ソフト
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ここでは授業支援システムの必要性について、文部科学省が推進するGIGAスクール構想の詳細や導入のメリット、導入事例などを紹介しています。
授業支援システムは、生徒の学びや授業運営をサポートするツールです。ICT(情報通信技術)の進歩により、授業支援システムを導入する学校が増えている中、2019年に文部科学省が「GIGAスクール構想」を打ち出したことで、さらに急速に普及が進んでいます。
現在、「GIGAスクール構想」では、小中高等学校などの教育現場で生徒各自がPCやタブレットなどのICT端末を活用できるよう、下記の3つの取り組みを行っています。
当初は、5年間かけてハード環境を整備する予定でしたが、コロナウイルス対応として計画が前倒しになり、2021年度7月時点で、全国の公立小学校等の96.%%、中学校等の96.5%にて「全学年」または「一部の学年」で端末の利用が開始※1されています。
これにあたって、文部科学省からは校内LAN整備の費用の2分の1や、1人あたり最大4.5万円のPC導入の補助金※2が出されています。
※1参照:文部科学省 端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(速報値)【PDF】(https://www.mext.go.jp/content/20210830-mxt_jogai01-000009827_100.pdf)
※2.参照:文部科学省 令和2年度補正予算概要説明 ~GIGAスクール構想の実現~【PDF】(https://www.mext.go.jp/content/20200509-mxt_jogai01-000003278_602.pdf)
現在、ハード環境の設備は順調に進んでいますが、ソフト(授業支援システム)を導入している学校は、まだ多くないと言われています。授業支援ソフトを導入することで、下記のようなメリットがあります。
このように教師の負担を減らし、生徒一人ひとりに合わせた深い学びを実現してくれる授業支援システム。とくに小学校から中学校までの9年間の教育は将来的にも重要なため、この時期に苦手分野を克服したり、自主的にスキルを伸ばす教育環境を作ってあげたりすることは、非常に有効です。
また、生徒によっては人前でなかなか発言ができず、親や先生に相談できない悩みを持つ子も。メールであれば、周りの目を気にせず送りやすいこともあり、いじめの早期発見・解決につながるケースなどもあります。
GIGAスクール構想は小中高等学校を対象としており、現在多くの学校で授業支援システムが活用されています。ソフトにはさまざまな種類があり、ドリル系、モニタリング系など、何を解決したいかによっても製品選びが変わってきます。下記のページでは、小学校、中学校、高校、大学でのそれぞれの導入事例を紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
「らくらく授業支援」や「SKYMENU Pro」といったシステムを導入した小学校の事例を紹介しています。授業の効率化を図ったり、オンライン授業による生徒のやる気向上など各小学校施設が目指す目標へ着々と近づいている効果を実感しているようです。
中学校での授業支援システムの導入事例をリサーチしています。黒板を書き写す必要がなくなって意見の共有や、思考力・表現力が育成できたり、技術の授業でプログラム作成ソフトの説明をするのに欠かせないシステムになっているなど、各中学校の課題に合うシステムを導入して有効に活用しています。
高等学校での授業支援システムの導入事例をリサーチしています。「Pholly」というシステムを導入し、事前に教材や資料をアップロードさせて生徒が予習してから授業に臨める反転授業を行っている例などを紹介します。
授業支援システムを導入する前に、知っておきたい注意点をいくつか紹介します。
授業支援システムの導入や運営にはコストがかかります。例えばデジタル教科書の一部は無料で利用できますが、有料なものも多くその費用は自治体や教育委員会などが負担することになります。
また授業支援システムの導入にも初期費用や運用費がかかります。無料のシステムもありますが、使える機能が制限され使い勝手が悪くなるため、やはりそれなりの予算を用意する必要があるでしょう。
紙媒体だったり手作業でデータ入力を行っていた従来の方法から授業支援システムへ移行するには、操作方法やこれまでと違う業務フローに慣れるための時間が必要です。とくに教師は生徒に指導する立場ですから、デバイスやシステムといったITに関する知識とマニュアルをしっかりと頭に入れなくてはいけません。
また天災や災害などでネット環境が使えなくなったケースを想定し、事前に対応策を決めておく必要もあります。
授業支援システムにはさまざまなソフトがあり機能性が異なります。生徒が授業中にいたずらしないよう画面を確認できる「モニタリング系」や、ノートの共有やグループワークができる「思考共有系」、問題の出題や復習教材などを提供する「教材系」などがあり、ソフトを組み合わることもできます。
システムを選ぶ際には、学校側が何のために授業支援システムを導入したいのかという目的を明確にすることが大切です。叶えたい授業スタイルを目標に、自分たちの教育の場に必要な授業支援システムを選んでください。
あったら便利機能の搭載も調査!
授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。
先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら
引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)
特徴
生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)
特徴
ノート用にICTを
活用したいなら…
引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)
特徴
授業準備の負担を
軽減したいなら…
引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)
特徴
主体的な学びを
支援したいなら…
引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)
特徴
生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)
特徴
▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。
・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ
生徒機の監視やロック、Webフィルタリングなど、生徒が授業中にいたずらをしないための制御機能。授業で使用しているアプリ以外でも常に生徒の画面の監視が可能です。
リアルタイムで、生徒同士がノートを共有したり、意見を交換できる共有系の機能を搭載しています。生徒の主体性を伸ばしていきたい場合におすすめです。