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授業支援ソフト・システムポータルサイト » コラム|GIGAスクール導入で変わる、これからのICT教育 » 出身地などで生まれるGIGAスクール格差

出身地などで生まれるGIGAスクール格差

この記事を要約すると
この記事は、GIGAスクール構想に伴う「GIGAスクール格差」の現状や原因について解説しています。GIGAスクール構想の目的は、すべての児童生徒が1人1台の端末を持ち、ICT教育を平等に受けられる環境を整えることですが、地域や学校によっては端末配布やWi-Fi設備が不十分で、格差が生じています。この格差には以下のような要因が含まれます。
  • 地域間の格差
  • 過度な公平性の要求
  • 公立と私立の格差
GIGAスクール格差が広がることで、教育格差や学力格差にまで影響が及ぶ恐れがあるため、資金援助や環境整備を進める支援策も併せて重要になります。

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ソフト3選

「GIGA格差」の誕生について

GIGAスクール構想には、1人1台の端末配布と高速大容量の通信ネットワーク環境の整備が必要不可欠です。ただし、それらが全国の学校が同時に、同じように進められるわけではありません。

ハード面だけでなく、デジタル教科書や教材、AIドリルなどのデジタルを活用したコンテンツの用意や、教師がICT教育を行うための指導体制というソフト面・指導体制の整備も求められます。

自治体や各学校でこれらの整備に差が出てしまったことから、GIGA格差が誕生しました。

過度な公平性の要求

GIGAスクール構想では、1人1台の端末を用意することで誰1人取り残すことのない公平な学びを実現することも目的としています。学びの機会均等を確保することは当然ですが、過度な公平性を要求することによってGIGAスクール格差が生まれているのも事実です。

これらの過度な公平性の要求により、導入が進まないケースも珍しくありません。目の前の子供たちは平等に見えても、他の学校や他の自治体との間に格差が生じているのです。

参考元:「ポストコロナの学びのニューノーマル」第7回(https://www.fnn.jp/articles/-/84469)

GIGAスクールの格差とは?

GIGAスクール格差の代表的なものは、出身地によるものです。ICT先進県と呼ばれる自治体ではパソコンや電子黒板などの環境が整備されていて先進的な活用に取り組んでいます。その一方で、端末そのものが用意できない、実物投影機すら用意できていない自治体があるなど、自治体による格差は大きなものです。

出身地による格差は、学習環境の格差にもなります。また、公立学校初回の端末調達では、1人4.5万円までの端末代金補助が用意されています。しかし、次回以降の端末調達は各自治体の自主財源で賄う必要があるため、端末を買い替えるにあたって費用調達の問題は避けて通れません。ここでも自治体によるGIGAスクール格差に繋がる恐れがあります。

GIGAスクールのもう一つの格差とは?

GIGAスクール格差は、出身地によるものだけではありません。公立と私立の格差も存在しています。私立高校は資金が豊富にあるイメージですが、地方の私立高校は公立高校の人気が高く、子どもの数も不足しているケースが珍しくありません。端末配布に対する国からの補助金は公立校の半額程度であり、1人1台の端末配備が大きな負担になっています。

また、高校での1人1台端末の導入が遅れていることもあり、小中学校で端末を用いた授業や学びを行っていても、高校になってアナログな授業に戻るというケースも生じています。端末購入について保護者負担とするケースもあり、その場合は貸与ではなく私物になるメリットはありますが、保護者にとって大きな負担となります。端末を手にできるかどうか、学校現場で格差が出ないようにするための負担軽減策が求められています。

ICT先進県では高校でも導入が進んでいる傾向にあるため、ここでも出身地による格差が生じていると言えます。

参考元:出身地ガチャが生み出すGIGAスクール格差(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/19/news095_4.html)

GIGAスクール格差は学力格差に繋がる恐れがある

GIGAスクール構想では、小中学生1人1人が取り残されることなくICT教育を受ける環境を整えることが目指されていますが、実際は自治体によって端末支給やネット環境整備状態に差がある状態です。GIGAスクール格差は情報格差、学力格差に繋がる恐れもあります。デジタル化に早く取り組んできた自治体や学校と、それ以外の学校による格差は大きく、この格差をいかに解消するかを考えなければいけません。

GIGAスクール格差がある状態では、十分な教育効果は得られません。まずはどのような格差があるかを知り、資金面はもちろん普及させるためにどうすべきかを考える必要があります。

小学校・中学校の
授業でおすすめ!
授業支援システム・
ソフト3選

あったら便利機能の搭載も調査

叶えたい授業スタイルは…?

授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。

先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら

モニタ
リング系

Win Bird
(ウィンバード)
授業⽀援
for Chrome / Edge
ウィンバード授業⽀援for Chrome

引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)

「双方向授業」「複線型授業」をICTでサポート
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 新たな負荷なく、普段の授業の延長でICTを活用した授業が可能
  • 教科を問わず様々な授業で使える汎用性
  • どのアプリを使用していても、生徒画面の確認やロックが可能
公式HPで詳しく

生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら

共有系

ロイロノート・
スクール
ロイロノートスクール

引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)

生徒の思考力・表現力を高める授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 英語4技能「聞く」「読む」「話す」「書く」アップに便利な機能搭載
  • カードを繋げるだけで、簡単にプレゼン資料の作成が可能
公式HPで詳しく ※ロイロノート・スクールでは
現在電話受付を行っていないようです。

ノート用にICTを
活用したいなら…

共有系

MetaMoJi
ClassRoom
MetaMoJi ClassRoom

引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)

生徒の思考力・表現力を高める 授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • ペンの種類とバリエーションが豊富!紙に文字を書くような自由自在な手書き機能
  • 学校向け手書き入力「mazec(マゼック)」を標準搭載で漢字の書き取り練習や漢字学習が可能
公式HPで詳しく

授業準備の負担を
軽減したいなら…

共有系

スクールタクト
スクールタクト

引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)

教材テンプレートが豊富で、オリジナリティ溢れる授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 6,000点以上の課題テンプレートが使用可能
  • 授業準備や生徒の評価にまつわる業務負荷を軽減
  • 生徒の回答状況が一覧で表示、進捗を確認しながら授業を進行
公式HPで詳しく

主体的な学びを
支援したいなら…

教材系

ラインズeライブラリアドバンス

引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)

生徒それぞれが自分で学ぶことを助けるサービス
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 学習状況に合わせた個別課題の出題機能
  • 生徒一人一人で背景画像などを自由に設定できる
  • メッセージのやりとりが可能なコミュニケーション機能を搭載
公式HPで詳しく

生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら

教材系

ドリルパーク

引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)

生徒それぞれが自分で学ぶことを助けるサービス
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 知識の定着や理解を深めることを目的としたドリル設計を採用
  • 正解数などに応じメダルやポイントをプレゼントすることでやる気アップ
  • 学び直しアダプティブドリルを収録してつまづきを防ぐ
公式HPで詳しく

▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。

・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ

叶えたい授業スタイルで選ぶおすすめの授業支援システム3選
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