授業⽀援ソフト
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急速なデジタル化やグローバル化が進み、多様化が求められている日本の学校教育。教育ビッグデータは、変化する社会への適応に活用できるとして教育現場で注目されています。
教育ビッグデータとは、教育現場で収集された膨大なデジタルデータのことです。生徒の名前や生年月日、住所のほか、学習履歴や行動履歴、テストの点数などのデータが含まれます。
ICT教育の普及により、個々のデータを大量に収集することが可能となりました。個人情報保護の観点においては課題があるものの、教育ビッグデータを分析することで、個々の生徒に最適化された学習支援や教員の指導方法の改善、学校運営の効率化につながるとして期待されています。
インターネットの普及により情報を得やすくなった今、学習する生徒側には、得られた情報を活かすための読解力や分析力などの能力が求められるようになりました。
それに加えてグローバル化が進み、日本の学校でも海外にルーツを持つ子どもや生徒が増えてきています。子どもの多様化が進んだことによって、教育現場における生徒1人ひとりに対する幅広い対応が求められている現状です。
さらに、AIやビッグデータを有効活用する社会へと変化してきていることも理由として考えられます。
社会構造の変化や多様化に適応しながら個々の学習を支援し、知見の共有ができる教育ビッグデータは、今後さらに必要性が増し、活用が進んでいくと考えられます。
教育ビッグデータには、大きく分けて「学習系データ」と「校務系データ」の2種類があります。
学習系データとは、デジタル教科書や教材などの参照履歴、デジタルドリルの問題の正誤や回答時間、試行回数などのデータです。学習における発言回数や内容なども学習系データに含まれます。学習効果を分析する際などに利用されます。
校務系データとは、主に生徒の名前や性別、生年月日、健康診断の結果など、教育機関が保有する個人情報です。
出欠、遅刻早退の有無、保健室の利用状況など、生徒の行動記録に関するデータも含まれます。また、個人のテストの結果や評価・評定などの学習評価データも校務系データとして取り扱われます。
従来の教育現場では、これまでの学習履歴はデータ化されていませんでしたが、デジタル教材・デジタルツールを使えば学習過程を細部まで記録できます。
これらのログが収集されてビッグデータとなり、分析されることで個々の特性や成績に合わせた学習に活かせるようになります。
教員の指導に関連するデータを分析すれば、教える側の効率化にもつながります。生徒が間違いやすいポイントを可視化すれば、間違いの傾向の把握や教え方の工夫に役立ちます。
また、教員が学習の進捗を詳細に把握できるため、個々に合わせたスピードで指導できるようになります。
教育ビッグデータを利用して、新たな知見を生み出すことも可能です。実際に、教育ビッグデータとeラーニングを組み合わせて自己評価得点や学習サイクルを可視化し、学力が低い生徒の意欲向上につなげた事例も出てきています。
教育ビッグデータは、日本のGIGAスクール構想やICT教育の発展に寄与できる要素のひとつであると分かりました。ただし、懸念材料がないわけではありません。
個人情報の漏洩や収集データの偏りなどが起こるリスクが考えられます。情報の取り扱いや対策を進めることで、活用の可能性はさらに広がるでしょう。
あったら便利機能の搭載も調査!
授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。
先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら
引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)
特徴
生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)
特徴
ノート用にICTを
活用したいなら…
引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)
特徴
授業準備の負担を
軽減したいなら…
引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)
特徴
主体的な学びを
支援したいなら…
引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)
特徴
生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)
特徴
▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。
・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ
生徒機の監視やロック、Webフィルタリングなど、生徒が授業中にいたずらをしないための制御機能。授業で使用しているアプリ以外でも常に生徒の画面の監視が可能です。
リアルタイムで、生徒同士がノートを共有したり、意見を交換できる共有系の機能を搭載しています。生徒の主体性を伸ばしていきたい場合におすすめです。