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授業支援ソフト・システムポータルサイト » コラム|GIGAスクール導入で変わる、これからのICT教育 » ICTによる働き方改革で学校はどのように変わるのか?

ICTによる働き方改革で学校はどのように変わるのか?

この記事を要約すると
この記事では、先生の長時間労働が問題化している教育現場で、ICTを活用した働き方改革が注目されている現状について解説しています。特に、業務効率化に役立つツールとして、GoogleカレンダーやTeamsの活用が例示され、校務連絡やペーパーレス化のメリットを紹介しています。
また、教育委員会による端末管理の一括支援や補助金制度についても紹介。さらに、授業準備や成績処理、保護者対応など多岐にわたる業務の効率化をサポートする働き方改革支援補助金の活用も紹介しており、学校現場でのICT導入による労働負担軽減の重要性を説明しています。

小学校・中学校の
授業でおすすめ!
授業支援システム・
ソフト3選

教育現場も働き方改革を求められる時代へ

石川県の小中高の例をあげますと、過労死ラインを超える80時間以上の残業をする先生は減少していますが、改正労働基準法の45時間以内に収まるのは、小学校で約半数、中学校で3割、高校で6割です。この調査には持ち帰り仕事や未取得の休憩時間が含まれず、過少申告の可能性もあるため、実態はさらに厳しいと思われます。特に休憩時間がほとんど取れないことが問題で、小学校の先生の平均休憩時間は1日6分、中学校は8分です。先生の多忙さの原因は多岐にわたり、授業コマ数や教科準備、増加する英語授業の負担、中学校・高校の部活動の指導が挙げられます。このような過酷ともいえる状況を改革するために、期待されているのが、ICTを活用した効率化です。

学校現場はどう変わっていくべきなのか?

現在では、小中学校の場合既に1人1台の端末が整備されていますが、今後の活用が鍵となってきます。学習コンテンツが充実すれば、個々の学習履歴に応じた宿題や自学自習が容易になり、先生は支援や探究的な学びに注力できますが、「端末のトラブル増加」を心配する先生も多く、日常使用には至っていない学校もあります。ICTの使用により、子供たちは端末を大切にし、情報リテラシーも向上しますので、トラブルの減少に努めることが課題となります。高校では、1人1台の端末整備が自治体によって異なり、管理や調達などで先生の負担が増えています。これを軽減するためには、教育委員会が一括管理し、経済的に困窮する家庭への補助などの指針を出すべきでしょう。学校現場では、まだ多忙でICT活用が難しい現状ですが、思い切った改革を実施する必要があります。

ICTを活用し働き方改革を進めた事例

福岡県久留米市立篠山小学校の事例

ICTを活用して情報連携を進める手立てとして同校では、Google スプレッドシートやGoogle カレンダーの活用も推進しました。今では毎日の伝達事項は教職員が持つ端末からいつでも見られ、職員室にあるモニターにも掲示されるようになっています。

参照元:全国の学校における働き方改革事例集【PDF】(https://www.mext.go.jp/content/20230320-mxt_syoto01-000028353_1.pdf)

岐阜県岐阜市立岐阜中央中学校の事例

岐阜中央中学校では、コロナ感染症対策として、全校生徒に配布されたタブレットを活用した「学びを止めないこと」が最優先事項でした。この時期を乗り越え、次に自分たちの働き方改革にICTを活用していくことを考え始めたそうです。
ICT担当の先生が旗振りとなり「会議のペーパーレス化」から取り組むことになりました。アンケート調査をペーパーレスで行うことが提案され、ICT担当の先生のサポートも受け、Teamsでお知らせ投稿やMicrosoft 365のFormsを活用して、ペーパーレス化を行いました。
これに取り組んだ先生は「タブレットを触るのは苦手でしたが、分散登校などもあり、やらざるを得ないという状況で取り組み始めました。ただ、取り組み始めたら意外に簡単で便利でした」と、意識の変化を感じているといいます。

参照元:全国の学校における働き方改革事例集【PDF】(https://www.mext.go.jp/content/20230320-mxt_syoto01-000028353_1.pdf)

利用できる補助金制度

働き方改革支援補助金

学校等教育機関に学校活動支援サービスを導入する学校活動支援事業者に対して、その導入に要する経費を補助する制度です。

補助対象となるサービス

1.朝の業務

正規の授業時間に行われる教科・領域の授業や実験・実習、試験監督等に係る業務の効率化・省力化を支援するサービス。

2.授業

指導案作成、教材研究・教材作成、授業打合せ、体験学習や実験・実習の準備等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

3.授業準備

成績処理にかかわる事務、試験問題作成、採点、評価、提出物確認・コメント記入、通知表記入、調査書作成、指導要録作成等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

4.成績処理

正規の授業時間以外に行われる給食・栄養指導、掃除時間、登下校指導・安全指導、児童生徒の休み時間における指導、健康・保健指導(健康診断、身体測定、けが・病気の対応を含む)、生活指導、全校集会等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

5.生徒指導(集団)

個別の面談、進路指導・相談、生活指導、カウンセリング、課題を抱えた児童生徒の支援等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

6.生徒指導(個別)

授業に含まれないクラブ活動・部活動の指導、特別活動(主に児童会・生徒会指導)等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

7.部活動・クラブ

活動・児童会・生徒会指導

8.学校/学年/学級経営

職員会議、学年会、教科会、成績会議、その他教員同士の打合せ、情報交換、業務関連の相談、会議・打合せの準備等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

9.職員会議等の会議

業務日誌作成、資料・文書(調査統計、校長・教育委員会等への報告書、学校運営に関わる書類、予算・費用処理に関わる書類等)の作成等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

10.事務

校内研修、校内や校務としての勉強会・研修会、授業見学等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

11.研修等

学級懇談会、保護者会、保護者との面談や電話連絡、保護者対応、家庭訪問、PTA関連活動、ボランティア対応、コミュニティ・スクール対応等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

12.保護者・PTA・地域対応

教育委員会関係者、保護者・地域住民以外の学校関係者、来校者(業者、校医等)の対応等の業務の効率化・省力化を支援するサービス。

13.行政・関係団体対応

上記業務の効率化・効率化を支援するメインサービスに付随する役務提供で、学校活動支援サービスサポート費には該当しないサービス。

教育現場の働き方改革にはICTの活用を

現在、教育現場では過酷な労働条件を改善するために「働き方改革」が求められています。そのためには、ICTを利用した効率化が急務となっており、早急な検討が必要です。導入には費用がかかりますが、補助金制度もありますので、有効に利用してください。

小学校・中学校の
授業でおすすめ!
授業支援システム・
ソフト3選

あったら便利機能の搭載も調査

叶えたい授業スタイルは…?

授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。

先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら

モニタ
リング系

Win Bird
(ウィンバード)
授業⽀援
for Chrome / Edge
ウィンバード授業⽀援for Chrome

引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)

「双方向授業」「複線型授業」をICTでサポート
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 新たな負荷なく、普段の授業の延長でICTを活用した授業が可能
  • 教科を問わず様々な授業で使える汎用性
  • どのアプリを使用していても、生徒画面の確認やロックが可能
公式HPで詳しく

生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら

共有系

ロイロノート・
スクール
ロイロノートスクール

引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)

生徒の思考力・表現力を高める授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 英語4技能「聞く」「読む」「話す」「書く」アップに便利な機能搭載
  • カードを繋げるだけで、簡単にプレゼン資料の作成が可能
公式HPで詳しく ※ロイロノート・スクールでは
現在電話受付を行っていないようです。

ノート用にICTを
活用したいなら…

共有系

MetaMoJi
ClassRoom
MetaMoJi ClassRoom

引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)

生徒の思考力・表現力を高める 授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • ペンの種類とバリエーションが豊富!紙に文字を書くような自由自在な手書き機能
  • 学校向け手書き入力「mazec(マゼック)」を標準搭載で漢字の書き取り練習や漢字学習が可能
公式HPで詳しく

授業準備の負担を
軽減したいなら…

共有系

スクールタクト
スクールタクト

引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)

教材テンプレートが豊富で、オリジナリティ溢れる授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 6,000点以上の課題テンプレートが使用可能
  • 授業準備や生徒の評価にまつわる業務負荷を軽減
  • 生徒の回答状況が一覧で表示、進捗を確認しながら授業を進行
公式HPで詳しく

主体的な学びを
支援したいなら…

教材系

ラインズeライブラリアドバンス

引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)

生徒それぞれが自分で学ぶことを助けるサービス
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 学習状況に合わせた個別課題の出題機能
  • 生徒一人一人で背景画像などを自由に設定できる
  • メッセージのやりとりが可能なコミュニケーション機能を搭載
公式HPで詳しく

生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら

教材系

ドリルパーク

引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)

生徒それぞれが自分で学ぶことを助けるサービス
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 知識の定着や理解を深めることを目的としたドリル設計を採用
  • 正解数などに応じメダルやポイントをプレゼントすることでやる気アップ
  • 学び直しアダプティブドリルを収録してつまづきを防ぐ
公式HPで詳しく

▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。

・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ

叶えたい授業スタイルで選ぶおすすめの授業支援システム3選
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