授業⽀援ソフト
の⽐較表を⾒る
GIGAスクール構想の実現に向け、国では莫大な予算を計上しています。中でも特に大きな予算比率を占めているのが、児童・生徒一人ひとりに1台ずつ整備する学習用端末の購入のための補助金(公立学校情報機器整備費補助金)。当初は児童・生徒1人あたり4.5万円でしたが、令和6年度からは1万円アップして5.5万円となりました。
以下、GIGAスクール構想の実現に向けた主な補助金を確認してみましょう。
公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金とは、学校内のネットワーク環境整備にかかる費用に対応する補助金です。
補助金の支給対象は、公立の小学・中学・高校、および特別支援学校など。1校あたり3000万円を上限とし、環境整備にかかった費用の1/2が補助金として支給されます。補助金の支給対象となる環境整備の項目は、ケーブルやルーター、無線LANアクセスポイントなどの設置となります。
令和元年度の補正予算案では計上されなかったネットワーク環境整備の補助金ですが、令和2年度には71億円の予算計上。以後、全国の公立小学・中学・高校などで急速に環境整備が進みました。
公立学校情報機器整備費補助金とは、児童・生徒1人あたり1台の端末整備にかかる費用に対応する補助金です。
補助金の支給対象は、小学・中学・特別支援学校など。公立学校の場合は端末1台あたり5.5万円で定額支給となり(2022年度以前は4.5万円)、私立学校の場合はその1/2の支給となります。新規の端末整備はもちろんのこと、端末の更新も支給対象です。
なお、公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金とは異なり、高校は同補助金の支給対象に含まれていない点にご注意ください。
公立学校情報機器整備費補助金は、あくまでも端末整備代のための補助金です。そのため、端末維持にかかる消耗品代や備品代、修理代、ソフトウェア購入代などは対象外となります。
上記2つの補助金のほかにも、実質的に家庭が対象となる補助金制度も用意されています。具体的には、WiFi環境が整備されていない家庭に対するモバイルルーターの貸与、カメラやマイク機器の整備補助などです。
モバイルルーター貸与の対象は、年収400万円未満の世帯。上限金額は1人あたり1万円で、国公立学校は定額、私立学校はその1/2が支給されます。カメラやマイクなどの通信機器の整備費用としては、上限金額が1人あたり3.5万円で、国立学校が定額、公立・私立学校はその1/2が支給されます。
ほかにも、ICT技術者(GIGAスクールサポーター)を学校に配置する学校については、その経費に対する支援のための予算も組まれています。
GIGAスクール構想に向け、国では公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金や公立学校情報機器整備費補助金をはじめとした複数の補助金制度・支援制度を設けています。
時代のニーズを背景に、国が莫大な予算を計上したことから、2024年現在では小中学校のほぼ100%が1人1台の端末を導入済みとなりました。2023年度には、高校でも約85%まで1人1台の端末整備が進んでいます(※)。
端末の新規整備だけではなく、古くなった端末の更新も補助金の対象となるため、教育現場では今後も補助金の予算や支給額、申請方法等について随時チェックしておく必要があるでしょう。
※ベネッセコーポレーション|1人1台端末の導入状況
(https://berd.benesse.jp/up_images/research/shido2023_p6-16.pdf)
※補助金の予算は年度により異なります。予算に応じ、補助金の額も変わることがあります。最新の情報は文部科学省の公式HPを参照してください。
あったら便利機能の搭載も調査!
授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。
先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら
引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)
特徴
生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)
特徴
ノート用にICTを
活用したいなら…
引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)
特徴
授業準備の負担を
軽減したいなら…
引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)
特徴
主体的な学びを
支援したいなら…
引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)
特徴
生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)
特徴
▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。
・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ
生徒機の監視やロック、Webフィルタリングなど、生徒が授業中にいたずらをしないための制御機能。授業で使用しているアプリ以外でも常に生徒の画面の監視が可能です。
リアルタイムで、生徒同士がノートを共有したり、意見を交換できる共有系の機能を搭載しています。生徒の主体性を伸ばしていきたい場合におすすめです。