授業⽀援ソフト
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CBTとは「Computer Based Testing」の略称で、パソコンやタブレット端末を利用して試験を行う方式です。従来は紙と鉛筆でのテスト(PBT:Paper Based Testing)が主流でしたが、ICT(情報通信技術)の発達によりコンピュータを用いたテストが可能になりました。
紙での試験よりも柔軟な方式となり、随時試験や音声を使った問題が簡単に実施できます。
試験を全国各地のテストセンターで頻繁に開催できるため、受験者が日時や場所を選びやすくなりました。
文部科学省による「GIGAスクール構想」によって、児童生徒に1人1台の端末環境と高速通信ネットワークが整備され、授業や学習でICTを活用する動きが一気に加速しました。それに伴い、テストをパソコン上で実施する「CBT化」に注目が集まっています。具体的には文部科学省が公的なCBTプラットフォームとして「MEXCBT(メクビット)」を開発し、全国の小・中・高等学校で活用が進んでいます。
PISA(OECD)やTIMSS(IEA)といった国際的な学力調査でも、2010年代半ばからCBTが導入され始めています。海外では、インターネット環境(IBT: Internet Based Testing)を用いた自宅受験も普及しており、日本でも追随するかたちで全国学力・学習状況調査を2027年度に全面的にCBT化する方針が示されています。
ただし「CBT=完全なインターネット試験」というわけではなく、多くは試験会場に受験者が集まって実施する形式(テストセンター型)です。
紙の試験では、問題用紙や解答用紙の大量印刷、会場への配送、試験終了後の回収や採点に多大な時間とコストがかかります。CBTでは、問題がサーバー上に用意され、受験時に端末へ配信されるだけで済むため、これらの物理的な作業を削減できます。また、採点も自動化できる形式を採用すれば、結果を迅速に返却できる利点があります。
紙の試験では紛失や盗難などのリスクが伴います。CBTでは、暗号化技術を用いて問題や解答をやりとりできるため、セキュリティレベルを高められます。さらに、問題や出題順を受験者ごとにシャッフルすることで、カンニング対策としても有効です。
紙では難しかった音声や動画、インタラクティブな操作を含む問題を出題できるようになります。英語のスピーキングを録音で評価したり、動画を見て回答を求めたり、図形を動かして解答したりと、多様な学力やスキルを測定できる点が魅力です。
CBTでは、どの問題に何分かかったかなどの操作ログを記録できます。これによって、受験者のつまずきポイントを明確にし、一人ひとりに合わせた学習指導が可能になります。適応型試験(CAT: Computer Adaptive Testing)を導入すれば、回答状況に応じて問題の難易度を自動調整し、より正確な評価につなげることもできます。
CBTはテストセンターを全国に設置して随時実施できる場合もあり、受験者が都合の良い日時や場所を選ぶことができます。紙の試験に比べて受験機会が増え、遠方から会場に足を運ぶ時間や交通費の負担も軽減できます。
画面拡大表示や色彩調整、音声読み上げなど、端末側で多様なサポート機能を利用できるため、特別な配慮を必要とする受験者にも柔軟に対応しやすくなります。
CBTを実施するには、端末やインターネット回線、Wi-Fi環境などのICT整備が不可欠です。一斉に受験する場合は回線に大きな負荷がかかるため、十分な事前検証が必要になります。また、端末が故障した際の予備機を確保しておくなどの運用面の備えも重要です。
端末操作に慣れていない受験者は、入力作業に時間がかかり、本来の実力を発揮できない可能性があります。キーボード入力やマウス操作に不慣れな生徒に対して、日常的に端末を使用する機会を設けるなど、操作スキルの底上げが必要です。
CBTでは、他のアプリやブラウザを起動させて検索を行う不正などが懸念されます。試験監督者の巡回や、監視カメラの設置、受験端末への制限設定(特定アプリ以外の使用を不可にする)などの技術的・人的対策が求められます。
自宅や自由な場所で試験を行うIBTの場合は、本人確認や不正行為の防止がより難しくなります。受験者の顔をウェブカメラで撮影・分析するなどのAI監視の技術が登場していますが、完全に不正を防ぐのは容易ではありません。
大規模試験を一度にCBTで行うには、十分な数の端末を備えた会場が必要です。大学入試など多数が受験する場合、日程を複数日に分けるなどの工夫が必要になるでしょう。会場の維持管理や機器保守、システム運用コストなどの面で、長期的な計画が求められます。
あったら便利機能の搭載も調査!
授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。
先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら
引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)
特徴
生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)
特徴
ノート用にICTを
活用したいなら…
引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)
特徴
授業準備の負担を
軽減したいなら…
引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)
特徴
主体的な学びを
支援したいなら…
引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)
特徴
生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)
特徴
▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。
・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ
生徒機の監視やロック、Webフィルタリングなど、生徒が授業中にいたずらをしないための制御機能。授業で使用しているアプリ以外でも常に生徒の画面の監視が可能です。
リアルタイムで、生徒同士がノートを共有したり、意見を交換できる共有系の機能を搭載しています。生徒の主体性を伸ばしていきたい場合におすすめです。