授業⽀援ソフト
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ICTを取り入れることにより、さまざまな教育効果が期待できます。特に不登校児童に対して期待できる効果といえば、以下のようなものです。
ICTの中には、自分のペースで無理なく学習できる仕組みを整えているものがあります。不登校になっている児童の中には、学習の集中時間がとても短い子もいますが、自分のペースで学習ができれば、少しずつ学びを深めていくことが可能です。 自分ひとりで学習するのは大変ですが、しっかり学校側などがサポートできる体制を整えれば、効果的な学習につなげていけます。
不登校になっている児童の中には、言葉でのやりとりがうまくできない子どももいます。 ICTを活用した方法の中でも文字のみでのやりとりから始めれば、そういった子どもに対しても負担をかけることなくアプローチ可能です。 子どもが少しずつ慣れてきてからメールやチャット、最終的にはカメラ機能などを活用したコミュニケーションにつなげていけます。
少しずつ段階を踏んでコミュニケーションを築き、お互いに信頼できるような関係性が作れば、子どもの「一緒に過ごしたい」といった気持ちを高めることもできるでしょう。 不登校の児童と講師だけの関係性ではなく、 ICTを活用してクラスの児童と不登校児童のコミュニケーションをサポートすることも不可能ではありません。
不登校の状態で学校を休んでいたとしても、 ICTを活用して自宅学習を行えば、出席扱いとなるケースがあります。 出席扱いとして認められるためには、いくつか満たさなければならない条件があるので、事前に確認しておきましょう。例えば、保護者と学校が十分に連携し協力関係が保たれていることや、訪問や対面指導が適切に行われることなどです。他にも条件があり、これらを満たしている場合に対象となります。
実際にどのような形でICTを活用した教育支援が行われているのか、実践事例について解説します。
オンラインでWeb会議・ビデオ会議などができるアプリケーション「Zoom」を活用した事例についてです。 校内の生徒指導委員会で支援策や学習内容などを決め、自宅での学習に取り組みました。Zoomで授業を配信して自宅で学習できる環境を整えたほか、休み時間の様子も配信し、他児童との交流促進に役立てたそうです。 長く登校できていない不登校児童は学校の様子が全くわかりません。こういった形で他児童との交流をサポートできれば、登校を前向きに考えてくれる児童も出てくるでしょう。
学級担任が事前に事業で使用するプリントなどを送信し、毎朝オンラインで生徒と面談を行いました。家庭学習時はクラウド上のワークシートなどを活用し、別室登校時はオンラインで授業配信を行うなどして学習できる形です。 また、家庭訪問などを行い、学級担任が学習状況についてしっかり把握しながら指導できる形を整えました。
あったら便利機能の搭載も調査!
授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。
先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら
引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)
特徴
生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)
特徴
ノート用にICTを
活用したいなら…
引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)
特徴
授業準備の負担を
軽減したいなら…
引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)
特徴
主体的な学びを
支援したいなら…
引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)
特徴
生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら
引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)
特徴
▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。
・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ
生徒機の監視やロック、Webフィルタリングなど、生徒が授業中にいたずらをしないための制御機能。授業で使用しているアプリ以外でも常に生徒の画面の監視が可能です。
リアルタイムで、生徒同士がノートを共有したり、意見を交換できる共有系の機能を搭載しています。生徒の主体性を伸ばしていきたい場合におすすめです。