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GIGAスクール構想「教育データ利活用ロードマップ」炎上の真相

教育データ利活用ロードマップ
出典元:文部科学省「「GIGAスクール構想」の実現ロードマップ(イメージ)」
https://www.mext.go.jp/content/20211007-mxt_kaikesou02-000010571_0078_2.pdf

GIGAスクール構想の一環として、2022年1月に「教育データ利活用ロードマップ」が公表された際、SNSで炎上騒ぎとなる事件が起きました。ただこの炎上は「データが一元化される」という誤解が元で起きたもので、政府は「一元管理をしない」と明記しています。

参考:政府CIOポータル「教育データ利活用ロードマップ」https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20220107_news_education_01.pdf

「教育データ一元化」は誤解

GIGAスクール構想「教育データ利活用ロードマップ」が炎上したのは、NHKの報道で「政府が個人の教育データを、2025年ごろまでにデジタル化して一元化する」という報道がなされたことが原因でした。この報道を受けてSNSで議論がなされ、反発の声が大きく大炎上してしまうという事件が起きました。

ただ、冒頭でもお話ししたように、政府は「データを一元化しない」と明記しています。炎上が起きてしまった原因を考えてみましょう。

ロードマップ自体がわかりにくい

教育データ利活用ロードマップは、誰にでもわかりやすいようイラストを交えるなど工夫されているものの、前提知識を持っている人以外には、内容が非常にわかりにくいものになっています。一元化すると報道されてしまったことも、このわかりにくさが一因でしょう。また報道を見た人がロードマップを見ても理解が難しいため、反発が大きくなってしまったことが炎上の大きな原因です。

個人情報が利用されること対する不安

近年多くの人が個人情報についてかなり敏感になってきています。データを一元化すると報道され、誤解してしまった人たちは「子どもの情報を政府に握られるのは不安だ」「情報漏洩のリスクはないのか」というように感じてしまったでしょう。テスト結果や個人の特性を含む教育データの扱いに不安を感じた人は多いはずです。

政府への不信感

そもそも潜在的にも顕在的にも政府に不信感を持っている人は多くいます。国を上げてマイナンバーカードの普及を推進しても、普及率がなかなか上がらなかったことにも、政府への不信感が影響しているのでしょう。これと同じように政府への不信感が、一連の炎上を燃え上がらせてしまったと考えられます。

GIGAスクール構想が目指すこと

プッシュ型の支援

GIGAスクール構想は「誰ひとり取り残さない」ことをコンセプトとしています。誰ひとり取り残さない学習環境を構築するためには、支援を必要としている学習者へのプッシュ型支援が必要です。プッシュ型支援を実現化するために教育データを細分化・標準化を行うとしています。

個別最適な学び

一人ひとりの学習状況や個人の特性に合わせた「個別最適な学び」の環境を作ることも、GIGAスクール構想が目指していることです。ICT端末を導入し、一人ひとりの学習状況や理解度を学校や教員が把握することで、個性に合わせた最適な学習を提供しようとしています。

GIGAスクール構想が実際に行うこと

GIGAスクール構想が実際に行うのは、データの一元化ではなく「データの標準化」です。

データの一元化と標準化の違い

データの一元化とは、分散されているデータを一箇所にまとめること、そしてそれを管理して利活用することを指しています。「教育データ利活用ロードマップ」が炎上したのは、多くの人が「国がデータを一箇所にまとめて管理・利用する」と誤解してしまったからです。

一方、データの標準化とは異なる性質を持つデータを比較できるようにすることを指しています。同じような言葉ですが、似て非なるものです。

実際に行うこと

政府は2025年までに「教育データの標準化と連携」を行うとしています。教育データとして考えられているのは、生徒の性別や生年月日、学校の生徒数などの「主体情報」、教科書や教材の内容や教材の権利情報などの「内容情報」、個人の出欠情報や健康状況、学習状況などの「活動情報」です。これらの性質が異なるデータを比較できるよう標準化し、プッシュ型支援と個別最適な学びを実現しようとしています。

小学校・中学校の
授業でおすすめ!
授業支援システム・
ソフト3選

あったら便利機能の搭載も調査

叶えたい授業スタイルは…?

授業支援システム・ソフトには、授業の質を高める機能が充実したもの、初めて端末を利用した先生でも、円滑に効率よく授業を進められるようにサポートするものまで、機能は各製品によりさまざま。自分達が抱えている課題や導入端末に合った授業支援システム・ソフトを使用することで、授業がもっとしやすくなります。生徒の画面を確認できるモニタリング系・生徒同士の交流を強化できる共有系・生徒自身の自主的な学びを助ける教材系など、人気の授業支援システム・ソフト3製品の特徴について紹介します。

先生と生徒の双方向授業を
サポートしたいなら

モニタ
リング系

Win Bird
(ウィンバード)
授業⽀援
for Chrome / Edge
ウィンバード授業⽀援for Chrome

引用元:ウィンバード (https://www.winbird-gp.co.jp/)

「双方向授業」「複線型授業」をICTでサポート
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 新たな負荷なく、普段の授業の延長でICTを活用した授業が可能
  • 教科を問わず様々な授業で使える汎用性
  • どのアプリを使用していても、生徒画面の確認やロックが可能
公式HPで詳しく

生徒同士の協働的な学習を
サポートしたいなら

共有系

ロイロノート・
スクール
ロイロノートスクール

引用元:ロイロノート・スクール(https://n.loilo.tv/ja/)

生徒の思考力・表現力を高める授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 英語4技能「聞く」「読む」「話す」「書く」アップに便利な機能搭載
  • カードを繋げるだけで、簡単にプレゼン資料の作成が可能
公式HPで詳しく ※ロイロノート・スクールでは
現在電話受付を行っていないようです。

ノート用にICTを
活用したいなら…

共有系

MetaMoJi
ClassRoom
MetaMoJi ClassRoom

引用元:MetaMoJi ClassRoom(https://product.metamoji.com/education/)

生徒の思考力・表現力を高める 授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • ペンの種類とバリエーションが豊富!紙に文字を書くような自由自在な手書き機能
  • 学校向け手書き入力「mazec(マゼック)」を標準搭載で漢字の書き取り練習や漢字学習が可能
公式HPで詳しく

授業準備の負担を
軽減したいなら…

共有系

スクールタクト
スクールタクト

引用元:スクールタクト(https://schooltakt.com/service/)

教材テンプレートが豊富で、オリジナリティ溢れる授業が可能
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 6,000点以上の課題テンプレートが使用可能
  • 授業準備や生徒の評価にまつわる業務負荷を軽減
  • 生徒の回答状況が一覧で表示、進捗を確認しながら授業を進行
公式HPで詳しく

主体的な学びを
支援したいなら…

教材系

ラインズeライブラリアドバンス

引用元:ラインズeライブラリアドバンス(https://www.education.jp/education01/education01_1/)

生徒それぞれが自分で学ぶことを助けるサービス
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 学習状況に合わせた個別課題の出題機能
  • 生徒一人一人で背景画像などを自由に設定できる
  • メッセージのやりとりが可能なコミュニケーション機能を搭載
公式HPで詳しく

生徒自身の自主的な学習を
サポートしたいなら

教材系

ドリルパーク

引用元:ドリルパーク(https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/drill/)

生徒それぞれが自分で学ぶことを助けるサービス
あったら便利!注目機能
  • ⽣徒画⾯の確認

  • 学校外での活用

  • 画面共有

  • 教材の有無

特徴

  • 知識の定着や理解を深めることを目的としたドリル設計を採用
  • 正解数などに応じメダルやポイントをプレゼントすることでやる気アップ
  • 学び直しアダプティブドリルを収録してつまづきを防ぐ
公式HPで詳しく

▼選定条件
2024年9月5日時点、「授業支援システム」と「デジタルドリル」でGoogle検索して表示された50製品のうち、公式HPに導入実績・事例の掲載があり、小学校・中学校を対象学年に含んでいるそれぞれ15製品を抽出。
そのなかから、以下の条件で3製品を選出。

・ウィンバード授業支援 for Chrome / Edge:15製品のなかで、もっとも導入学校数の実績が多いため、双方向授業の展開に際して実証された教育効果を求める学校におすすめ
・ロイロノート・スクール:15製品のなかで、唯一初年度の利用料金が無料のため、協働学習の展開に際して正式導入前に効果を試したい学校におすすめ
・ドリルパーク:15製品のなかで、もっとも問題の収録数が多いため、個別学習の展開に際して多様な学力レベルに対応したい学校におすすめ

叶えたい授業スタイルで選ぶおすすめの授業支援システム3選
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